【パーフェクトブルー】ネタバレ注意!感想ブログ
初今敏作品。噂に違わずとてもおもしろかった。
「千年女優」「パプリカ」も気になる〜!
※注意※
ネタバレがあります。鑑賞後の閲覧を推奨します。
見逃しや勘違い、思い込み等が多数あると思います。ご了承ください。
あくまで個人の感想です。
①1990年代に描かれた「女性性」
まずなにより、この「女性性」という物の描き方が素晴らしかった。
監督って男性の方ですよね?現代ならまだしも30年程前にこのレベルの解像度で男性が「女性」を描き出せるの、すごいと思う。
普通の連ドラで視聴率のために女性のレイプシーンを撮ろう!ってなるのもかなりグロテスクだし、それに対して疑問を呈しているのがマネージャーの女性だけというのも、あまりに“現実”で良かった。
女性を主役にした作品といえど、ここまでリアルに女性の心の動きを描き出す作品はあまり見たことがない(個人の感想です)。
というよりあっても私が知らないだけだと思うので、ぜひオススメしてください。
②インターネット黎明期の恐怖
私が2000年代生まれということもあり、あまりこの時代のインターネットには詳しくないのだけれども、主人公が「インターネット?なにそれ?」みたいな反応をしているのを見るに、あまり普及はしていなさそうな予感がする。
だからなのか、アイドルの成りすましブログがあってそのブログ内で出演作品への愚痴を書いている事が大きな問題になっていない。
なんなら関係各所がブログの存在を把握していない。
今だったら開示請求からの訴訟問題ですよ。
それくらいニッチでアンダーグラウンドな場であったネットが事件のを大きく悲惨な事にしていった感がある。
成りすまし。最近では見なくなった印象だけど、これくらいの時期だとそこそこいたりしたのかな?
今より成りすますのも簡単そうだし。
ここ30年くらいでインターネットと人の関わり方も大きく変わったんだなぁ。
③精神病の描き方
ルミさんは恐らく統合失調症とかの類だったのだろうか(医師ではないのに類推で診断してはいけないゾ)。
アイドルである主人公に自分を重ねてどんどんおかしくなってしまったんだろうなぁ。
①で「レイプシーンを反対したのがマネージャー(ルミさん)だけだった。」と書いたのだけれど、このシーンで流された涙はたぶん主人公が汚された=自分が汚されたという感覚からなんだろうな。
最終的に主人公は女優として大成して未来に進んでいるけれど、ルミさんだけ過去に囚われて「アイドル・霧越未麻」で居続けていて少しだけ切なくなってしまった。
総括
観終わった感動からだいぶ散文になってしまった!
もっと言いたい事うまく言えたらいいのに〜〜!!!
兎にも角にも、今敏という人物が人間を描き出す才能に溢れていた事が良くわかる作品だった。
そして世間的には「パプリカ」の方が更に評価高いんですよね?おそらく。なんかすごい賞も取ったんでしょ?
観たいね〜、観たいな〜。
ユーネクストに入っていないので、個別でお金を払って視聴するしか手がない。
決意を固めるしかない。
【ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス】ネタバレありの感想ブログ
Netflixオリジナルドラマ「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」がおもしろかったので、感想をツラツラと書き連ねます。
※注意※
ネタバレがあります。鑑賞後の閲覧を推奨します。
見逃しや勘違い、思い込み等が多数あると思います。ご了承ください。
あくまで個人の感想です。
①張り続けられる伏線とその回収
まずはなんと言ってもこれ。最近観た中だと一番の伏線回収だった。
各話に違和感にも満たないような違和感が散りばめられていて、最終的にそれが綺麗に回収される。本当に気持ちが良かった。
ツリーハウスの存在を知らない母親、ゲーム部屋がピンと来ないお手伝いさん、子供たちがわからない母親の読書部屋。
観ている時は軽く流してしまうレベルの伏線が最終話で1つになった時の感動といったら……。
赤の部屋の伏線だけでも感心するのに、各話にもチラホラ小さな伏線があって、それもすごい良かった。
階段のロープ、あんなとこにあったら誰かが吊られちゃうよ。みたいな話をお母さんがしてた時「あ、これ絶対誰か首吊りで死ぬやつ……。」ってなったけど、無事ネルが犠牲になっててあ〜、ほら言ったじゃん……って感じだった。
1周しかしてないから張られた伏線に気がついてない箇所も多いと思う。
暇があったら2周目してみようかな……。
②随所にいる幽霊たち
これもすごい良かった。
私は鑑賞後に知ったんだけど、どうやらストーリーに全く関係の無い幽霊たちがチラホラ写っていたらしい。
私がしっかり気がついたのはネルの葬式前夜、皆の背後に立つ首折れ女(ネル)くらいなんだけど。
でも、結構「あれ、今そこに人の顔無かった?」みたいなシーンは多かったから、そういうシーンにはいたのかも。幽霊。
あれ?って思っても「シミュラクラ現象かな?気のせいでしょ。」で流してたんだよね。ちゃんと見れば良かった。
もしかして最後ケヴィンが屋敷を出る時にたくさんいた幽霊、あれ全部作中で登場してるのか……?
③話し合え、家族よ
作中全体的に気になったのはこれかな。クレイン家の人たち、全然話し合わない。やっと話し合ったと思ったら今度は相手の話を信じない。そりゃネルだって大声で叫びたくもなりますわ。
ヒューが幼い子供達にヒルハウス(というか母親の犯した罪)の真実を告げないのはわかるんだよ。母親が家におかしくされて殺人しましたなんて、子供には酷だから。
でも大人になったら話してあげようよ。ケヴィンなんか本まで出しちゃったんだよ。しかもその本のせいでお前が一番危ないとか言われてるし。
いやいや、そう思うなら出版前に止めようよ。ケヴィン、お父さんには本見せなかったのかな?
せめてネルが亡くなった後に隠す意味ある……?
あのヒルハウスで亡くなった→現場に行ってみようってなる兄妹一人くらいは絶対いるじゃん。ルークとか。
ドラマの前半は結構この辺りが苦痛だった。
話し合おう。そして相手の話をちゃんと信じよう。
④ヒルハウスの有効活用
作中で一番賢いなと思ったのがダドリー夫妻。
夜に屋敷にいなければ屋敷に取り込まれないと気がついて、屋敷との適切な距離をとる。
そして死の間際になってから屋敷に行くことで、屋敷内での永遠の命を手に入れる。
う〜ん、賢い。
屋敷から出られないという部分を除けば永遠に家族と一緒に居られるし、生前は手に入れられなかった幸福を享受できる。
囚われ続ける事が真の幸福なのかはわからないけど。
総括
本当にすごいおもしろい作品だった。
ホラードラマではあるものの、そこまで恐怖演出があるわけではなかったので観やすかったなという印象。
ホラーというよりはヒルハウスの謎に迫りながら家族の過去を垣間見る要素の方が強かったかな。
怖いシーン求めて観るとちょっと物足りないかも。
続編もあるらしいのでそっちも観てみたい。